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食べてみよう!身近な雑草~草団子~
草団子といえばヨモギをよく思い浮かべますが、実はどのような草でも草団子を作ることはできます実際に9月に行った清流みずほ幼稚園では、シロツメクサ、セイヨウタンポポ、ヤブガラシ、アメリカセンダングサ、ヒメジオンなどいくつもの草をいれて、草団子を作りました。
草といってもどれもミネラルやビタミンなど栄養も豊富で、薬草になっている草もあります。
今回はそんな草団子のレシピと、一般的に皆さんにもよく知られているヨモギのことを記載したいと思います。
●ヨモギについて
ヨモギは、日本全土に分布する植物であり、道端や畑などいたるところにはえる多年草です。日当たりのよい場所を好んではえています。花期は、9月~10月です。早春に採取でき、茎先を食用とします。湯がいた十分に水にさらし、和え物、炒め物、汁の実、天ぷらなどにも利用できます。全国にはえるオトコヨモギや、近畿以北に分布するヤマヨモギも同様に利用できます。ヨモギは春の時期に大量に収穫して冷凍しておく事も出来ます。冷凍する場合は一度下茹でしてから密封袋に入れ空気を抜いて冷凍します。
●栄養成分
食物繊維、クロロフィル、β-カロチン、ビタミンKを含みます。不溶性食物繊維は便秘の解消や痔の予防の他にダイエット効果などもあります。また、有害な物質を吸着し体外に排出働きもあります。ヨモギにはさわやかな若草の香り、アロマ効果が期待できます。香り成分はユーカリプトールとも呼ばれるシネオールなどで、口臭を抑えたり、リラックスさせてくれる働きなどがあります。
●草団子の材料(40個分)
白玉粉 200g、絹ごし豆腐 150g、雑草 適量、水 適量
みそたれ(みそ30g、砂糖80g、水30cc)
●作り方
①白玉粉に絹ごし豆腐を加えよく混ぜる。耳たぶ位のかたさに仕上げる。
②雑草を洗い、水を適量入れてミキサーにかける。ミキサーが回らない場合は水をさらに加える。
③①に②を入れて、耳たぶ位のかたさに仕上げる。
※②を入れ過ぎると柔らかくなりすぎるので注意する。
③丸めたお団子を沸騰したお湯で茹でる。浮かんでから2分位でザルにあげて、水を張った中にさっとくぐらせ水気を切っておく。
③みそたれの材料を合わせたものを鍋で加熱してたれを作り、お団子にかけて出来上がり。
●豆知識
ヨモギとハハコグサの草餅
現代ではヨモギが草団子や草餅に利用されていますが、古くはハハコグサを草餅の材料として利用していました。実際は草餅といっても様々な植物が地域によって使われていたので、身近な植物を使って草団子を作ってみても面白いと思います。