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まるっと使い切り!味わい作り楽める里芋の魅力
家庭料理のいもといえば何いも!
皆さんが思い浮かぶ ”いも”といえば、
さつまいも・じゃがいも・里芋が
思い浮かびますよね!
その中でも里芋は
日本への渡来は古く
中国・南方から縄文時代に伝わり
日本各地で栽培されてきた歴史ある伝統野菜です。
稲作以前の日本の主食だったと
考えられているんですよ!
そんな古い歴史を持つ里芋の
葉っぱも茎も皮も丸ごと使って
味わい・作り・楽しめる!!
里芋の魅力をご紹介いたします。
皮まで美味しく食べれる里芋‼︎
アクが強い里芋ですが、
皮まで美味しく食べられるって
ご存じでしたか?
おススメレシピをご紹介しますね。
○里芋の素揚げ
【材料】
● 里芋(下処理したもの)
● 揚げ油 適宜
● 塩 少々
【作り方】
①里芋を洗い、里芋の皮を厚めに剥く。
※根っこ、コブは取り除こう!
②お好みの大きさに里芋をカットする。
③揚げ油を170度に熱して
里芋を入れて2〜3分さっと揚げる。
※里芋がきつね色になり
竹串がスッと通ったら上げるタイミング‼️
④揚がった里芋を
バットに移し
塩をまぶして出来上がり♪
外はカリっと♪ 中はホクホク‼︎
里芋のねっとり感を味わえますよ‼︎
里芋を育ててる方は!!
大きく育つ前の
小さめの里芋を掘り出して
丸ごと素揚げにすると
皮も柔らかく美味しく食べれますよ!
ぜひ‼︎作ってみてくださいね。
里芋は葉や茎も味わえる!?
里芋は芋の品種によって
葉・茎の部分も食べれるんですよ!
葉や茎の部分は
芋の部分よりもアクが強く
芋の部分を食べる品種の
葉や茎は
一般的にアクが強すぎる為
食べません
葉の部分は、
日本では食べられていませんが
フィリピン・インドでは
蒸し料理に使われていたり
よく食べられています。
茎の部分は里芋の種類の中で
はす芋・八頭・海老芋は
アクが弱いため茎の皮を剥き
湯でて酢の物や味噌汁入れて
食べられています。
ただ、それでもアクがあるので
酢や唐辛子と一緒に煮込んで
アク抜きをして使いましょう!
また、里芋の茎は
茎の皮を剥いた物を “ずいき”
ずいきを乾燥させた物を
“芋がら” と呼びます。
芋がらは薬膳料理にも使われ
⚫︎子宮を綺麗にする
⚫︎古血を洗う
と、
昔から産後の女性の回復を
助けてくれる民間療法として取り入れられていました。
産後の女性にオススメ‼︎
芋がらを使った
私のおばあちゃんがよく作ってくれた
おススメレシピをご紹介しますね!
○芋がらの煮物
【材料】 3・4人分
⚫︎芋がら
⚫︎油揚げ 3枚
⚫︎鷹の爪 ½本
⚫︎水 100ml
⚫︎油 大さじ2
⚫︎甜菜糖 大さじ2
⚫︎醤油 大さじ3
⚫︎酒 大さじ2
【芋がらの下準備】
①芋がらを水で洗いたっぷりの水に15分程度浸し水をきり、再度水で洗う。
②水をきった芋がらを鍋に入れかぶるくらいの水を加え火にかけます。沸騰したら10分ゆでてアクを抜きをします。(アクが気になる場合は、酢又は鷹の爪1本を入れてアク抜きしてください。)
③最後にお湯を切って水でさらし、水気を軽くしぼる。
【作り方】
①芋がらを5cmにカットし、湯切りした油揚げを5mm幅の5cmにカットする。
②鍋に油を熱して芋がらを炒め、全体に油が回ったら油揚げを入れ炒め、水と鷹の爪を入れる。
※辛さが苦手な方は唐辛子なしでも‼
③甜菜糖・醤油・酒を加え、中火でじっくり煮含め、煮汁がなくなったら出来上がり♪
芋がらがメンマの様な歯応えでコリコリしていて美味しいですよ♪
芋がらだけじゃない‼︎ 芋薬
先ほど芋がらは民間療法で
産後の女性に取り入れられていたと
お伝えしましたが
芋がらだけではなく!
美味しく食べれる里芋は
里芋湿布(芋パスター)と呼ばれ、
湿布薬として昔から民間療法で
取り入れられているんですよ!
○捻挫や打撲には里芋湿布❣️
【材料】 2回分
⚫︎里芋 1個 (50g程)
⚫︎しょうが 5g
⚫︎米粉 50g
⚫︎塩 少々
⚫︎木綿の布又はガーゼ 手のひらサイズ
【作り方】
①里芋の皮をむいてすりおろします。
※里芋の皮は厚めに剥きす!
そうする事で里芋のかゆみがやわらぎますよ!
かゆみに弱い方はじゃがいもで代用可能ですよ!
※皮を剥いて冷凍保存しておくとすぐに使えておろしやすいですよ!
②里芋と同じ量の米粉とおろした生姜と塩を加えてよく練ります。
※耳たぶくらいの固さになるように米粉で調整してください。
③綿の布やガーゼに厚さ1cmほどのせて痛みのある部分に4時間程包帯でずれない様に貼り付けます。
※里芋でかぶれやすい方は貼る部分に、ごま油を塗るとかぶれにくいですよ!つけた感触は、ひんやりしていて熱のある炎症に使えますよ!
葉・茎を使って作り楽しめる 草木染め、紙作り
里芋の葉はとっても大きく
子どもの頃
ごっこ遊びでお皿やおめん、
撥水効果がある葉は水滴を垂らし
水をコロコロしたり
傘にしたりして遊びませんでしたか?
お子さんとのお遊びに使った
その後は!葉と茎で草木染めをしてみよう‼︎
○里芋の葉と茎を使って草木染め
茎・葉を煮出してつくった液に浸して布や糸などを染めて草木染めも楽しめます‼︎
自然由来のやさしい色に染まりますよ‼︎
【材料】
⚫︎里芋の葉と茎 100g
※乾燥した葉、芋がらを使用する際は50g
⚫︎ミョウバン 2g
⚫︎重曹 2g
⚫︎水 1ℓくらい
⚫︎毛糸(ウール) 1玉(40g)
※植物性繊維の布を使用する場合は、たんぱく処理をする事で色が入りますので豆乳に漬け込む作業が必要です。
【作り方】
①里芋・茎を採取し、汚れを落とし葉と茎を洗い適当な大きさにカットする。
※生のままの葉・茎でも乾燥した物でも染める事ができます‼︎
②染める物を用意しましょう!毛糸(ウール)を染める場合は、かせにしておきましょう。
ウール・シルク生地は染まりやすく、
コットンなど植物性繊維は染まりにくいので
豆乳に生地を漬け込み
乾かしてから染め物に
使用すると染まりやすいですよ!
③里芋の葉と茎から染料を作る
鍋に水を入れ里芋の葉と茎をいれて染料が好みの濃さになるまで煮る。
④煮出した③の茎と葉をザルでこし、毛糸(染めたい布)を入れ60℃くらいで20〜30分煮る
※染料は高温で染めると良く染まります。ウールは高温で染めるとフェルト化してしまいます。60℃くらいの温度で染めましょう!
⑤④につけた毛糸を水洗いする。
⑥媒染液(ミョウバン・銅・重曹など)を入れ20〜30分煮込む。
※ミョウバン×重曹と銅×重曹の2種類の媒染液で試してみました!
⑦⑥の毛糸を水洗いし日陰で乾かしたら
草木染めの毛糸の出来上がり‼︎
※お好みの濃さになるまで④〜⑥の工程を繰り返しても良いですよ!
煮物用に剥いた里芋の皮はピンク色に染まりますよ❣️
媒染液をミョウバンから銅媒染にかえると色がかわりますよ!!重曹を足してみたら銅媒染の方は紫色ぽいピンクになりました。
ぜひ色んな媒染液で楽しんでみてくださいね。
煮出した皮は畑へ❣️土の栄養にしよう!
○里芋の茎を使って紙を作ろう
食物繊維が豊富な茎は
古代エジプトで使われていたパルピス紙と同じように里芋の茎で紙が作れます。
作り方はサトイモの絵本で紹介されているので読んでみてください。
今回は芋がらを使って手漉き紙作りを紹介しますよ!
手漉き紙を作る際は、
重曹と一緒に茹でネリを使用し、
繊維同士をくっつけいきますが
里芋の茎だけで作ってみましたよ!
【材料】
⚫︎芋がら 30g
※生のままでも乾燥したのでも作れるよ!!
今回は乾燥した芋がらを使用。
【道具】
⚫︎バット
⚫︎綿棒
⚫︎手漉き用枠
⚫︎新聞紙
⚫︎さらし
【作り方】
①芋がらを30分程水につけ、まな板や平らなところに置き、繊維を叩いて細かくしていきます。
※乾燥した芋がらを使用する場合は、皮は剥いてあるので剥かなくてもいいよ‼︎
②よく叩いたら、ミキサーに入れ形が残らなくなるまでミキサーにかける。
※細かくならない場合は水を少したしましよう。
③バットに水を張り、ミキサーで細かくした葉と茎を全部バットに入れる。
④手漉き枠を使用し、厚みが均等になる様に漉いていきます。
⑤新聞紙の上に晒をひき、厚みが均等になった漉いた繊維を晒の上にのせます。
⑥漉いた繊維の上にサラシをかぶせ、その上に新聞紙をかぶせ、重しをして乾燥させましょう。
⑦乾燥したら出来上がり♪
手のひらサイズの紙が4枚作れます
漉く厚さによって薄い・厚い紙ができます。
厚い紙は本のしおりにもできますよ!
親子で楽しみながら作れるのでやってみてくださいね♪
余すとこなく上から下まで
味わい・作り・楽しめる里芋‼︎
皆さんも楽しみながら丸ごと使ったワンオーガニックな暮らしをしてみませんか?